2018年 1月 の投稿一覧

対人賠償、対物賠償

自動車保険の主な補償として対人賠償と対物賠償があります。対人賠償とは車の運転によって他人をケガ、死亡させた場合に補償されるもので、「入院、手術などの実費」「精神的な損害に対する慰謝料」「将来必要となる介護費用」などが請求された場合に対応していいます。自賠責保険では対人補償が3,000万円までとなっているため、死亡事故を起こして1億円以上となるような高額な賠償額に対応するためにも任意保険で対人補償を上乗せして手厚くしておくと安心です。保険会社によっては死亡事故を起こした場合に臨時の一時金として数十万円程度の給付金が出る自動車保険もあります。

対人賠償の注意点は保険に加入している家族や承諾を得て運転をした人は補償の対象外となる点です。例えばコンビニに駐車しようと思って誤って自分の妻や子供を車ではねてしまい亡くなった場合、保険加入者の家族であるため保険金が下りるということはありません。また知人に車を貸して知人が他人の家の壁にぶつかり自損事故で亡くなった場合も保険金は下りません。

交通事故を起こす車

一方で対物補償とは車の運転によって他人の所有物を破壊した場合などに修理費用や損害部分を補償するものです。自賠責保険では対物補償はないので対人補償と同様に任意保険でカバーしておくようにしましょう。過去の判例では2億円以上の損害賠償を命じる自動車事故のケースもあったので、自動車保険に加入して補償をつけておくと安心です。

対物補償の注意点は家族の持ち物は補償の対象外となる点です。例えば、自宅の駐車スペースへ車を移動させている途中で誤って家族が所有する自転車を壊してしまった場合は補償の対象外となります。また地震や津波といった自然災害による事故も補償の対象外としている自動車保険がほとんどです。そのため車の運転中に地震が発生したら周りの通行状況を確認して無理な運転をしないことが大切です。

相手を死亡させたり寝たきりの状態にさせた場合、事故に遭わなければ得ていたはずの「逸失利益」が高額となるケースがあります。また店舗など商業施設を運転中の車で壊して営業できなくなった場合、営業によって得られていたはずの「間接被害」が高額となるケースがあります。そのため自動車保険の対人補償、対物補償はともに「無制限」に設定し、できれば弁護士による示談交渉サービスが付帯されている自動車保険を選ばれることをおすすめします。

対人賠償、対物賠償を選ぶポイント

最近ではペダルを踏み間違えたりシフトの確認不足でコンビニなどの店舗に車が突っ込んでしまう事故をニュースでよく目にするようになりました。もし店の中にいる人を死なせてしまった場合、1億円を超える賠償金を請求されるケースも少なくありません。もちろん被害者の人数が増えるとその分賠償額も大きくなります。そのためにも対人賠償補償に関しては無制限にしておく方が無難です。

またコンビニやパチンコ店といった一日の営業利益が大きいお店では1億円をこえる賠償額となることもあります。そのため基本的には対物賠償補償に関しても無制限に設定しておく方が良いでしょう。補償額を無制限から数千万円に下げると保険料を節約することができますが、わずかな保険料を節約して補償額を下げるのはあまりおすすめできません。

誤発進抑制装置がついた車も最近は見かけるようになりましたが、万が一の事故を避けるためにもコンビニに駐車する際は店舗の前の駐車スペースを利用しない、できるだけバックで駐車してドライブ(D)で発車する習慣をつけるなどの工夫をすることが大切です。

参考リンク
・ロータスタウン「ペダル踏みまちがえでコンビニを破壊。その莫大な賠償金、払えるのかな?
・Wikipedia「ブレーキとアクセルの踏み間違え事故

自動車保険の保険期間について

自動車保険(任意保険)の保険期間は1年ごとに更新を行う「単年契約」が基本となっており、更新日から1年間となっています。一方で2~5年ごとに更新を行う「複数年契約(長期契約)」と呼ばれる更新方法もあり、同じ保障内容と保険料が数年にわたって適用されるのが特徴です。

単年契約の大きなメリットは毎年自動車保険の見直しができるという点です。ここ10年はさまざまな損害保険会社が新しい割引制度を取り入れたりロードサービスを充実させたりなど競争が激しくなってきているので、1年ごとに訪れる更新の度に保険会社を見直した方がより良い自動車保険を選べるというメリットがあります。また保険期間中にゴールド免許に更新できる見込みがあったり、等級が上がっていくことによって保険料が毎年安くなっていくというメリットもあります。

反対に事故を起こしてしまって等級が下がったり、ゴールド免許からブルー免許になった場合は次回の更新時に保険料がアップする可能性があります。3年間の長期契約をしていた場合に1年目に事故を起こしたとしても、2年目、3年目も同じ保険料と割引が適用されるので単年契約よりも保険料を抑えることが可能です。特に単年契約では事故有等級が3年間適用されてしまうため、もし事故を起こしてしまった場合に向こう3年間は保険料が大きくアップしてしまうのがデメリットです。

一方で、長期契約を行った場合は割引が複数年にわたって適用されたり、契約時にゴールド免許であれば契約期間中は割引が適用されます。ちなみに契約時に複数年分を一括で支払うこともできますが、毎年保険料を支払う年間払いも可能です。個人事業主が営業用に車を使用していたり、事業用として会社で所有している車の自動車保険料は経費に認められているので、税金の支払いなどについては税理士さんと相談するなどして支払う年度をうまく調整されることをおすすめします。

長期契約の場合は途中で見直しがしにくいという点もありますが、ほとんどの損害保険会社では長期契約であれば途中で解約しても違約金が発生することはありません。ただし1年間単位での契約は継続するので、3年契約の2年目や3年目に入るタイミングで見直しを検討してみましょう。特にゴールド免許になったり年齢を重ねて40代になると保険料が大幅に下がる自動車保険もあるので、一括見積もりサービスなどを利用するなどしてより安い保険会社へのかけ直しを検討してみましょう。

任意保険の保険料を左右する要素

現在ではさまざまな自動車保険の一括見積もりサービスがあり、必要な項目を入力するでけで簡単に保険料を比較検討することができます。しかしながら任意保険の保険料は個人によって異なるので、加入する人の特性によって保険料が数万円も異なることもあります。それでは任意保険の保険料を左右する要素にはどのようなものがあるのでしょうか?

  • 1:個人的な特性 ・・・ 年齢、免許種類(ゴールド免許など)
  • 2:補償範囲 ・・・ 本人限定(または家族)
  • 3:補償内容、特約 ・・・ 車両保険や特約の有無
  • 4:車の特性 ・・・ 料率クラス、車種、走行距離、使用目的
  • 5:割引 ・・・ 等級、割引制度など

まず個人的な特性として年齢は保険料を大きく左右します。免許を取得したばかりの18歳や20代は運転に慣れていない人も多く事故を起こす確率が高いとされ保険料が高めに設定されています。特に親などから等級を引きつかず初めからグレードが低い等級からスタートすることになると年間の保険料が8万円近くになることもあるので気を付けましょう。反対に年齢を重ねて40~50代になると事故率が下がると言われており、「おとなの自動車保険」といった名称で販売されるように保険料が割安になります。またゴールド免許であれば保険料が数%割引になる保険会社もあるので積極的に選択するようにしましょう。

また運転する人を本人に限定することによって保険料が割り引かれます。補償範囲を家族にまで拡げることもできますが、例えば年齢が若い子供世代も運転するとなると保険料が大幅にアップすることになります。また自動車保険には弁護士費用特約や携行品損害補償特約などもありますが、個人賠償責任補償特約などは生命保険と保障範囲が重複していることもあるので加入前に無駄がないかチェックしましょう。無料で相談を受けられる保険相談サービスでは生命保険も含めてトータルで保険の見直しや点検ができるのでおすすめです。

その他にも高級車と軽自動車では同じ事故でも修理にかかる費用が異なるため、車種による料率クラスというものによって保険料が決められます。特に自分の車を修理する車両保険を付帯させる場合は高級な車ほど高くなるので注意が必要です。車両保険を使うと等級が下がるなど全体の保険料にも影響するので、修理費用と保険料アップを比較検討することが費用を抑えるポイントです。また年間の走行距離や通勤かレジャー、買い物といった使用目的によっても保険料が変わってきます。最近ではエコカー割引や安全装置割引なども充実してきているので、できるだけたくさんの割引が適用される保険会社を選ぶと保険料を安くすることができます。ただしロードサービスの満足度や保険金の限度額といった実際に事故にあった際に手厚い補償を受けられるかも大切なポイントですので、保険料だけで自動車保険を選ばないことをおすすめします。