家族間の等級引継ぎ方法、条件について

    父親と息子

    自動車保険の保険料を左右する等級制度ですが、家族であれば等級を引き継ぐことができます。このページでは家族間の等級引継ぎ条件や方法、注意点などについて解説しています。

    家族間の等級引継ぎ条件

    自動車保険の更新を続けて高い等級に上がったとしても、車を乗らなくなれば無駄になってしまうのでしょうか?実は一定の条件を満たす家族(同居、3親等内など)であれば等級を引き継がせることができます。例えば父親が18等級という高い等級を持っていて免許証を返納し車に乗らなくなった場合、同居している息子が乗っている車に高い等級の自動車保険を引き継ぐことができます。ただし以下の条件を満たさなければ等級の引継ぎを行うことはできないので注意が必要です。

      家族間での等級引継ぎ条件

    • ・同居している家族(6親等内の血族、3親等内の姻族)
    • ・配偶者または内縁関係
    • ・車が増えたり減ったりすること(新車購入、廃車、増車など)

    同居している家族

    同居している家族(6親等内の血族、3親等内の姻族)であれば等級を引き継がせることができ、別居している家族は引き継がせることはできません。別居している家族は基本的に別世帯として捉えられるため、世帯間の引継ぎができないという決まりに引っかかってしまうためです。

    注意しなければいけないのはいったん引っ越してしまうと別居となるため等級の引継ぎを行うことができなくなってしまいます。例えば息子が転勤で離れて暮らすことになり新しく車を購入する場合、新車の納車日に合わせて保険を切り替える必要があるため、納車日が判明した時点で車両入替の申請、車の納車および保険の切り替え、その後に引越しを行う必要があります。保険会社によっては車両入替の申請日の時点で同居していれば引継ぎ可能なところもあるので担当者によく確認しておきましょう。

    別居か同居の判断の分かれ目

    どんなに近くに住んでいる親族であっても実態的に同居していると判断されなければ等級を引継ぐことはできません。例えば完全な二世帯住宅で家の中で往き来できない構造になっている場合(壁によって塞がれているなど)は同居として認めてくれません。

    等級の引継ぎのために住民票を実家にいったん戻し、表面上は同居に見せかけて等級を引継ぐことができることもあります。しかしもし事故を起こして調査が入り不正な等級引継ぎが判明した場合は、保険料の差額を支払わなければならないだけではなく保険金が下りないこともあります。このようなことにならないためにも、保険会社の担当者からきちんとした引継ぎ方法を確認しておくことが大切です。

    FPコメント

    保険会社は住民票に記載された住所ではなく、生活の実態がどの住所で行われているか、を重視して同居か別居かの判断をします

    配偶者または内縁関係の同居親族

    記名被保険者の配偶者であれば別居していても等級を引き継ぐことができます。例えば単身赴任で夫と妻が別居している場合、妻が新しく車を購入してその車に夫が持っている等級を引き継がせることができます。また配偶者の同居中の親族にも等級を引き継がせることができます。同じ建物の中で寝食を共にしていれば同居とみなされ、また籍を入れずに戸籍上の婚姻関係がなくても内縁関係であると認められれば等級を引継ぐことができます。

    離婚によって財産分与として所有している車を配偶者の名義に変える場合も注意が必要です。離婚前に別居してしまう夫婦もいるので、このような場合も配偶者や子供に等級を引き継がせることができなくなってしまいます。

    車の増減があること

    例えばもともと1台の車Aを父親と息子で共有していたところ(父親名義の自動車保険、18等級)に、友人から車Bを譲ってもらい息子が車Bを乗ることになったとします。この場合であれば父親名義の自動車保険の対象車を新しい車Bに変更し(車両入替の申請)、その後に18等級の自動車保険を父親の名義から息子の名義へと変更します。これによって新しい車Bには18等級の自動車保険で加入することができ、保険料を大きく節約することができます。そして以前の車Aにはセカンドカー割引で7等級から新しい自動車保険契約を父親が行うことで両方の車に任意保険がかけられることになります。

    父から車を譲りうける息子

    特にこのような場合であれば低い等級の自動車保険から年齢が若い人を補償範囲から外すことが大切です。もし、もともと2台の車を所有していて古い車にかけている高い等級の自動車保険を別の車に引き継ぐ場合にはどのようにすればよいのでしょうか?この場合では車の増減がないため基本的には等級の引継ぎができません。そのため古い車を廃車または売却することを保険会社の担当者に伝え、案内をもとに廃車手続きや名義変更を行うことが引継の条件となってきます。

    家族間の等級引継ぎ方法

    • ・車の増減があるタイミング

    家族間で等級を引継ぎできるのは、新しく車を購入したり保険をかけている車を廃車、売却などを行うタイミングでしか行うことができません。家族間では「車両入替」という方法で自動車保険の対象となる車を変更することで等級引継ぎを行う形にしています。

    まず新しい車を購入(または契約)を行い、ナンバーや車種などを確認します。その上で損害保険会社に連絡を行い、保険の対象車両を以前の車から新しい車へと車両変更の手続きを行ってもらいます。以前の車を乗り続ける場合は任意保険の新規契約を行い、廃車、売却する場合は新しく保険に加入する必要はありません。

    例えば車の変更がなく子供に等級を引き継がせたいのであれば、記名被保険者や契約者の変更手続きが必要となります。ただし未成年者の場合は保険契約を行うことができない損害保険会社も多いので事前に問い合わせされることをおすすめします。

    参考リンク
    ・Yahoo!知恵袋「自動車保険の等級を親から引継ぎたかったのですが、子である私が就職し別居しているので難しいことが。