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更新(引受)を断られるケースと対処法

拒否する男性

3月は自動車保険を更新される方も多く、そろそろ更新を踏まえて保険会社の比較検討をしたり既に保険料の見積もりを依頼されている方も多いと思います。しかしながら、現在の保険期間中に起こした事故件数や等級によっては自動車保険の更新や乗り換えを断られることもあります。この記事では引き受けを拒否される理由や対処法について解説しています。

更新(引受)の拒否とは

自動車保険を販売している損害保険会社は申込者に対して契約を行うかどうか自社で基準を設けており、また保険が加入者同士の相互扶助の精神で成り立っていることからも事故率が高い人(等級が低い人、事故件数が多い人)の契約(引受)拒否を行うことがあります。

また事故率のデータを取得することが難しいため、キャンピングカーや特殊な車種などを契約の対象外としている損害保険会社もあります。

  • 等級、事故件数
  • ・1~3等級で過去の事故件数が多い人
  • ・年間の事故件数が2件以上
  • ・1等級の人で保険期間中に事故を起こした人
  • 引受できない車種
  • ・キャンピングカー、改造車など
  • ・型式が分からない車
  • ・事業用車(ダンプカー、除雪車など)

事故件数(保険を使う)が多い場合

任意保険の等級制度は6等級からスタートし、保険期間中に事故を起こさなかったり事故を起こしても保険を使わなければ次回の更新時に1等級アップします。等級がアップするほど事故を起こす確率が低い人だと考えられるため保険料の割引が受けられます。反対に事故を起こして保険を使うと事故1件につき次回の更新時に3等級または1等級ダウンし、保険料が割高になってしまいます。

例えば6等級の人が自損事故を起こしたため車両保険を使って車を修理した場合、次回の更新時に等級は3等級となり保険料は12%の割高となります。3等級以下になると事故を起こす可能性が高い人だと考えられるため保険料が大幅にアップするだけではなく、事故件数や過去の等級の変遷なども踏まえて次回の更新を拒否される可能性もあるので注意が必要です。

保険会社を乗り換えても等級は引き継がれるため、会社を乗り換えて契約をしてもらうことも難しくなります。ただしどのような人を引受拒否とするかは保険会社によって判断が異なります。例えば同じ等級であっても大きな事故を起こしてダウンしたのか、それとも飛び石や落書きなどによる車の修理でダウンしたのかでは運転者の運転技術や事故率に対する捉え方も変わってきます。そのため更新時期よりも少し前から一括見積もりサービスなどを利用して、更新や乗り換えができるかどうかを早めに確認されることをおすすめします。

対象外の車種の場合

また車の種類によっては引受を断られる保険会社もあるので、他社への乗り換えを検討されている方は注意が必要です。主に契約ができない車種としてキャンピングカーなどの特殊な車、改造している車、型式が分からない車、そして事業のために利用されている車があります。

キャンピングカーなどの台数が少ない車種は事故率などの統計的なデータを取得しにくいという面から保険料の算出が難しくなっています。そのため保険会社によっては契約を断られるところもあります。またエンジンやマフラー、車体などを改造している車に関しては個々の車によって操作性や安全性などが異なっていたり事故率がアップしている可能性があると考えられるため、任意保険の引受を拒否する保険会社が多いです。

引受拒否されても任意保険に加入するためには

車種が理由で引受を断られるケースでも、大手損害保険会社であれば自動車保険に加入することができる場合もあります。また特殊な車種を専門に取り扱っている代理店をはじめ、ダイレクト型でもSBI損保やイーデザイン損保はキャンピングカーであれば引受を行っているので、更新前によく確認されることをおすすめします。

低い等級や事故件数で引受を拒否された場合でも、担当者と面談したり事故の内容を伝えることで保険に加入できるケースもあります。この場合、過失割合などについて問われることもあるので警察の実況見分調書や相手方との示談書などが必要になることもあるので準備しておきましょう。

キャンピングカー

等級をリセットする方法とデメリット

引受を拒否されたケースでも13ヶ月間保険に加入しなければ等級がリセットされて、6等級から新規加入することができます。この場合、13ヶ月間は自賠責保険のみで車を運転するか、限定なしで補償されている車を借りて運転することが考えられます。しかしながら、他人名義の自動車保険を使っても等級が低い人が主に運転しているのであれば記名被保険者が異なるため告知義務違反となり保険金が下りない可能性もあります。

FPコメント

自動車保険(任意保険)に加入していない状態で運転するのはリスクが高いため、13ヶ月間待って等級をリセットする方法はおすすめできません。

また今回の更新で2~3等級となってしまった方は次回の更新時で等級がダウンすると任意保険に加入できない可能性が大きくなります。そのため軽微な自損事故や修理代があまりかからないキズなどであれば対物賠償保険や車両保険を使用せず、自腹で賠償金や修理費用を負担するようにしましょう。自己負担で賄うことで次回の更新で1等級アップするため、自動車保険に加入しやすくなります。

参考リンク
・シェアティブ「キャンピングカーのための自動車保険

雪の天候で自動車やバイクを運転する際の注意点と対策

タイヤチェーン

3連休の最終日となる2月11日は日本海側や北海道をはじめ、東北地方の太平洋側や西日本の山間部でも雪が積もり、連休明けの12日は積雪や路面の凍結に注意が必要です。

雪が堆積した道路を運転する際の注意点

道路に雪が積もるとどのような危険があるのか、まずは下の動画をご覧いただけたらと思います(Youtube)。

動画では雪国(主に札幌)の風景を映していますが、天候が雪の際にまず気をつけなければいけないのがスリップ事故です。雪が道路上に積もったり路面が凍結すると摩擦力が低下してブレーキが利きにくくなり、運転している車がスリップすることで対向車や横断歩道中の歩行者や自転車にぶつかってしまうという事故が起こりやすくなります。車がブレーキをかけてから止まるまでの距離を「制動距離」と呼びますが、通常の路面における制動距離10mとすると、簡単な計算方法で算出すれば圧接された雪道では30m、そして凍結した道路(アイスバーン)では80mもの距離を必要とします。

この制動距離に関係しているのがタイヤの種類で、冬用タイヤとして知られている「スタッドレス」を着用することによって接道や凍結路面上でのブレーキの利きをよくして制動距離を抑えることができます。またチェーンを着用することでもブレーキの利きを向上させることができますが、着脱が面倒だというデメリットもあります。都市部で積雪が予想される場合はスタッドレスタイヤを、雪が多い地域やスキー場などへのドライブにはチェーン着用がおすすめです。特にバイクや自転車の二輪車は雪によって滑りやすく転倒する危険性も高いので、車で追い抜く際にはスピードを落とし大きな事故につながらにように注意することが大切です。

    雪で交通事故が増える理由

  • ・積雪や路面凍結(アイスバーン)によってブレーキが利きにくくなる(スリップ事故)
  • ・フロントガラスやヘルメットに残った雪、ホワイトアウトなどによる視界不良
  • ・道路のセンターラインや標識が見えづらい、歩道や側溝との境界が分かりづらい

また雪が降るとフロントガラスやヘルメットのゴーグルにも雪が残ってしまい、通常よりも視野が狭まってしまうことも事故が増える原因です。そのため車を運転する前に車上に積もった雪を落とし、ワイパーが正常に動作するか確認するようにしましょう。雪が降っているだけでも周りが暗くなり周辺環境が見えづらくなるので、早めにヘッドライトを点灯させたりブレーキをかける際は複数回に分けてブレーキを踏み後続車が車間距離を測りやすいようにするなどの工夫も事故を防ぐために大事なポイントです。激しく雪が降っている状態では周りがほとんど見えなくなる「ホワイトアウト」状態となるので、ハザードランプを点灯させながら先行する車を見失わないようにしましょう。

雪天候における視野

道路に雪が残っているとセンターラインが見えづらくるなるため、対向車に気をつけながら走行することが事故を防ぐためにも大切です。また歩道側の側溝や水路も雪で塞がれていると道路との境目が分かりづらいので、普段の生活で通り慣れている道でも慎重に運転するように気をつけましょう。特に除雪車が出動しているような雪国では道路脇に除雪された塊が高く積み上げられていることもあり、交差点に進入する際は徐行するなどいつもより安全運転を心がけることも大切です。

種類おすすめプラス
装置ABS4WD
装備スタッドレスタイヤ、応急用タイヤチェーン
車載携行品発煙筒、三角停止板、輪止め、懐中電灯、モバイルバッテリー、スコップ毛布(タオル)、牽引ロープ、ジャッキ、アイスクレーパー、レスキューハンマー、ブースターケーブル
心がけ安全運転、事前ルートチェック、ガソリン補給、ロードサービス確認慎重な気持ち

雪国や雪の天候で運転をする場合、車の機能や装備、車内への携行品などについて予め確認するようにしましょう。まず車の装置ですが、最近ではほとんどの車にABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が搭載されており、凍結した路面など摩擦力が生まれにくい状態で急ブレーキをかけた際にタイヤがロックされることで引き起こされるスリップを制御する機能があります。型式が古い車ではABS装置が搭載されていないこともあるので、ロックがかからないように数回に分けて小刻みにブレーキを踏むようにしましょう。また前輪と後輪で駆動する4WDでは坂道などで空転が起こりにくく、スキー場や山中にある温泉街で運転する場合にはおすすめです。

タイヤについてはスタッドレスタイヤであれば雪道でも十分に走行することが可能です。ただし新雪が降り積もっている場所や坂道が多い場所を走る場合はよりブレーキ機能が高まるチェーン装着をおすすめします。また万が一の事故やパンクに備えて応急用タイヤや修理キットを車内に備えておきましょう。他にも車の位置を知らせるための発煙筒や三角停止版、懐中電灯などは夜間の事故時にも役立ちます。最近ではスマホのGPSを利用して加入している保険会社へ現在位置を通知することができますが、肝心な時にバッテリーが無くなっていないように携帯電話用の充電ケーブルやモバイルバッテリーも携行されることをおすすめします。

もし雪にはまって立往生してしまった場合(スタック)、他の車で引っ張ってもらうための牽引ロープや簡易ジャッキなどもあるとレッカー車を呼ばなくても助かる場合があります。周りに助けてくれるような車がいない場合に備えて防寒用の毛布やガラスを割って外へ脱出するためのレスキューハンマーなども命を守ってくれるものとなります。また前を走っている車が動かなくなり長時間にわたって立往生しなければならない状態に陥る可能性もあります。このような場合、エアコンを動かすためにエンジンをかけたままにする方も多いと思いますが、車の周りを雪で囲まれてしまうとマフラーから排出された排気ガスが車内へ送り出されて一酸化炭素が充満することで死亡事故につながることもあります。このような事故を防ぐためにもスコップを利用してマフラー周りの排気をよくしたり、定期的に車内の換気を行うことも大切です。

そして雪道を走る上で何より大切なのはいつも以上に安全運転を心がけることです。スピードを出しすぎないことはもちろん、むやみな車間変更を避けたり、十分な車間距離を空けて停車するように心がけましょう。また事前にドライブルートを確認したりガソリンを満タンにしておくなど、慎重な気持ちを持って運転に臨まれることをおすすめします。

雪に対する自動車保険の補償

雪道でスリップして起こした事故も通常の事故と同様に補償が適用され、対人・対物賠償保険や人身傷害保険、車両保険などによって補償されます。ただし、車両保険は事故内容によっては補償の適用外となることもあるので注意が必要です。例えば車対車のみを補償対象としている限定Aタイプの車両保険で契約している場合、スリップ事故による車対車の事故では補償対象となりますが、落雪や雪崩による損害が生じても補償の対象外となります。

項目補償適用補償適用外
雪による車への損害一般型、エコノミー型限定A、車両保険なし
スリップ事故で車との衝突対物賠償保険、車両保険(すべてのタイプ)車両保険なし

また過失割合の計算においても、雪や路面凍結による要因は関係ないものとして算出されます。例えば雪道上を運転している際にスリップを起こし対向車線にはみ出し衝突事故を起こしたとしても、雪や路面の状態は考慮されず通常の路面と同様に過失100:0で算出されることになります。たとえ雪が原因で事故を起こしたとしても、事故を起こした責任は過失割合に応じて取る必要があるのでいつも以上に安全運転を心がけることが大切です。雪が原因で引き起こされた事故はどちらに責任が重いかについて話し合いを行う過程で双方が納得いかないことも多く、示談交渉や裁判に発展することもあるので万が一に備えて弁護士費用を負担してくれる特約を付帯させておけば安心です。

単独事故の場合でも落輪引き上げやスタックからのレッカー移動などのサービスを無料で利用できる「ロードサービス」が役に立ちます。特に提携している警備会社の緊急スタッフが事故現場までかけつけてくれるサービスは、事故現場の撮影や警察への連絡なども代行してくれるのでいざという際に心強い存在です。事故受付も24時間365日に対応しており、平日の夜間でも事故対応を行ってくれる保険会社もおすすめです。

参考リンク
・三重河川国道事務所「スタッドレスタイヤの機能
・マイカー賃貸カルモ「4WDのメリットは雪道での発進しやすさに尽きる!
・ソニー損保「大雪、雪崩による損害